朝起きたときに「マットレスのバネが痛い」と感じることが増えていませんか?実はこのような不快感の原因は、マットレスが自分の体に合っていないことによる場合が多くあります。身体・肩・腰が痛い、体が痛いといった症状は、睡眠中に体圧が適切に分散されていないサインです。
マットレスの硬さを表す「硬さ n(ニュートン)」の数値や、内部に使われているスプリングの構造、スプリングがたくさん使われているかどうかも、寝心地に大きな影響を与えます。特に硬すぎるマットレスを使っている場合は、肩や腰への圧迫感が強まり、体調不良につながることがあります。そのようなときは、上に敷く 腰痛対策アイテムを活用することで、痛みの軽減が期待できます。
また、マットレスが合ってない時の症状としては、寝返りが打ちにくい、夜中に何度も目が覚めるなどの違和感が挙げられます。もしこうしたサインを感じたら、早めに見直すことが大切です。
さらに、スプリングマットの寿命はどれくらいかも気になるところです。一般的には7〜10年とされていますが、使用頻度やメンテナンス状態によっては、それより短くなることもあります。例えば、定期的にベッドを裏返すなどのケアを行うことで、へたりや偏りを抑えることができます。
新しいマットレスを購入したばかりの方であれば、慣れるまでどのくらいかかるかも気になるでしょう。多くの人が2週間から1カ月ほどかけて、新しい寝心地に体を順応させていきます。
本記事では、こうしたさまざまな要因に注目しながら、「マットレスのバネ(スプリング)が痛い」と感じる原因と対策について詳しく解説していきます。あなたの睡眠環境を見直すためのヒントになれば幸いです。
- マットレスのバネが痛く感じる原因とそのメカニズム
- 身体・肩・腰の痛みとマットレスの関係性
- マットレスの硬さやスプリング数による寝心地の違い
- 痛みを軽減する対策や寝具の見直し方法
マットレスのバネ部分が痛いと感じる原因とは
- 身体・肩・腰が痛いときの共通点
- マットレスが合ってない時の症状とは
- スプリングマットの寿命はどれくらい?
- 硬さ N(ニュートン)で見る寝心地の違い
- スプリングがたくさんあるとどうなる?
身体・肩・腰が痛いときの共通点

身体や肩、腰に痛みを感じる場合、その多くに共通しているのが「寝具との相性の悪さ」です。特にマットレスの硬さや構造が自分の体型や寝姿勢に合っていないと、痛みの原因となるケースが目立ちます。
なぜこのような痛みが起こるのかというと、寝ている間に体をしっかり支えきれないことが要因です。人の体は、仰向けで寝るとお尻や肩甲骨、かかとなどが沈みやすく、反対に腰の部分は浮きやすくなります。このとき、マットレスの反発力や体圧分散力が不十分だと、体の一部に負担が集中してしまうのです。
例えば、硬すぎるマットレスでは肩やお尻がうまく沈まず、背骨が自然なカーブを保てなくなります。一方で、柔らかすぎるマットレスは腰が沈み込みすぎて、これまた腰痛の原因になります。つまり、「適度な硬さ」「体に合った沈み込み」が必要不可欠ということです。
また、肩や腰の痛みが起きる人は、同時に「寝返りのしにくさ」を感じている場合もあります。寝返りは血流を保ち、体の一部に圧力がかかり続けるのを防ぐ役割がありますが、寝具がそれを妨げると結果的に痛みに繋がってしまいます。
このように、身体・肩・腰の痛みに悩まされている方は、まず寝具との相性を見直すことが第一歩になります。マットレスの硬さやへたり具合、現在の体型・体重を考慮して見直してみましょう。
マットレスが合ってない時の症状とは
マットレスが自分に合っていない場合、睡眠の質が落ちるだけでなく、日常生活に影響するさまざまな不調が現れます。最も多いのは、起床時の「腰痛」や「肩こり」、そして「体のだるさ」です。
これらの症状は、寝ている間に体が十分に休まっていないサインです。たとえば、朝起きたときに腰が重い、肩がこっている、背中がバキバキに感じるという人は、マットレスが体に合っていない可能性があります。これは寝ている間に体圧がうまく分散されておらず、一部の筋肉や関節に過度な負担がかかっているためです。
また、夜中に何度も目が覚める、寝返りがしづらい、朝起きても疲れが取れていないといった症状も見逃せません。これらは、マットレスの反発力や通気性が足りないことが原因となっている場合があります。
さらに、寝ている間に足がしびれる、腕が圧迫されて痛むといったケースもあります。これはマットレスが硬すぎたり、局所的に沈みすぎたりして血流が悪くなっている可能性があります。
このような症状が続く場合は、「体に合ったマットレスではない」というサインと受け取るべきです。寝具の見直しを検討することで、症状の改善につながることがあります。どの症状も慢性的になる前に、早めの対応が重要です。
スプリングマットの寿命はどれくらい?

スプリングマットレスの寿命は一般的に「7年から10年程度」とされています。ただし、この期間は使用状況や品質、メンテナンスの有無によって大きく変わります。
まず、使用頻度が高いほどスプリングは徐々にへたりやすくなります。特に、毎日使うベッドとして利用している場合、長くても10年以内に買い替えを検討したほうが良いでしょう。反対に、来客用などで使用頻度が少ない場合は、10年以上もつこともあります。
また、品質の違いも寿命に直結します。例えば、ポケットコイルなど独立したスプリング構造のマットレスは、体圧分散に優れており耐久性も比較的高めです。一方で、ボンネルコイルのように全体が連結された構造では、特定の部分に負荷がかかりやすく、へたりが早く現れる傾向があります。
さらに、メンテナンスも寿命を左右します。定期的にマットレスを「裏返す」ことや、シーツやパッドを併用して湿気や汚れから守ることで、スプリングの劣化を遅らせることができます。
目安として、寝心地に違和感を覚えるようになったり、マットレスの表面が波打っていたり、スプリングの軋む音が気になり始めた場合は、買い替えのサインかもしれません。長く使うためには、日々の使い方とメンテナンスが鍵となります。
硬さ N(ニュートン)で見る寝心地の違い
マットレスの「硬さ」を表す指標としてよく使われるのが「ニュートン(N)」です。この数値が高いほど、マットレスは硬めになり、低いほど柔らかく感じられます。寝心地を左右する大切な要素ですが、自分に合った硬さを見極めるには、まずこの数値の意味を正しく理解することが必要です。
一般的に、100N以下のマットレスはかなり柔らかめで、体重の軽い方や、ふんわりとした寝心地を好む方に向いています。一方で、170N以上になると硬めに分類され、体格の大きい人や、沈み込みを抑えたい人に適しています。
例えば、体重が軽い方が高ニュートンのマットレスを使うと、体が十分に沈まず、肩や腰に負担がかかってしまうことがあります。逆に、体重がある人が低ニュートンのマットレスを選ぶと、過剰に沈み込んでしまい、寝返りが打ちづらくなるケースもあります。
このため、硬さは好みだけで選ぶのではなく、体重や体格、寝姿勢などに合わせて選ぶことが重要です。例えば仰向けで寝る方は中程度(120〜150N程度)の硬さがバランスよく、横向き寝が多い方は少し柔らかめを選ぶことで肩への圧迫感を軽減できます。
マットレスのニュートン数をチェックすることで、自分に合った寝心地を見つけやすくなります。ただし、数字だけで判断せず、可能であれば実際に寝転んで体感することも大切です。
スプリングがたくさんあるとどうなる?

マットレスに使われているスプリングの数が多いと、体のラインにより細かく対応できるようになります。スプリングが多ければ多いほど、一つひとつのバネが受け持つ荷重が小さくなり、点で支えるような構造になります。
例えば、ポケットコイルマットレスではスプリングの数が多いタイプになると、寝たときの体圧分散がより均等になります。これにより、肩や腰など特定の部位だけに負荷がかかるのを防ぐことができ、寝心地がやわらかく、フィット感のある仕上がりになります。
ただし、スプリングが多ければ必ず快適になるわけではありません。スプリングが増えると通気性がやや落ちる傾向があり、湿気がこもりやすくなることもあります。また、製造コストが上がるため、価格も高くなりやすいという点には注意が必要です。
このように、スプリングの多さは寝心地や体圧分散には良い影響を与えますが、環境や使用者の好みによっては合わない場合もあります。購入時には、スプリング数だけでなく構造全体や素材も含めて総合的に判断することが大切です。
マットレスのバネ部分が痛いときの改善方法
- ベッドのマットレスを裏返すことで寝心地は変わる?
- マットレスの上に敷く腰痛対策に使えるアイテムとは
- マットレスが硬すぎる対策としての選択肢
- 新しいマットレスは慣れるまでどのくらい?
- 体が痛いと感じたらやるべきこと
ベッドのマットレスを裏返すことで寝心地は変わる?

マットレスを裏返すことで、寝心地が改善するケースがあります。特に長期間同じ面を使い続けていると、体重のかかる部分だけがへたり、マットレス全体のバランスが崩れてしまうからです。
このとき、マットレスを裏返すことで新しい面が使えるようになり、沈み込みや凹みがリセットされる感覚が得られます。結果として、体がまっすぐ支えられやすくなり、肩や腰への負担が軽減されることがあります。
ただし、すべてのマットレスが両面仕様とは限りません。片面のみ使用する設計のものを裏返すと、かえって寝心地が悪くなったり、内部構造を損傷するリスクもあります。そのため、製品ラベルや取扱説明書を確認してから行うのが安心です。
また、裏返すだけでなく、上下(頭側と足側)を入れ替えるローテーションも有効です。こうすることでへたりの偏りを防ぎ、マットレスの寿命を長く保つことができます。
マットレスの上に敷く腰痛対策に使えるアイテムとは

マットレスの上に重ねて使う腰痛対策アイテムとしては、「トッパー」「高反発パッド」「ウレタンマット」などが代表的です。こうしたアイテムは、今使っているマットレスの硬さや沈み込み具合を調整するのに役立ちます。
特に、腰が沈みすぎて痛みが出ている場合には、高反発タイプのトッパーが効果的です。体全体を持ち上げるように支えるため、寝姿勢が安定しやすく、腰への負担が和らぎます。一方、硬すぎるマットレスであれば、やや柔らかめのトッパーを敷くことで圧迫感を減らすこともできます。
このようなアイテムは、今のマットレスを買い替えることなく、寝心地を調整できるという点でコストパフォーマンスも高いです。ただし、サイズが合っていなかったり、トッパー自体が滑りやすい素材だと逆効果になることもあるため、選ぶ際は素材や厚み、通気性も確認するようにしましょう。
マットレスが硬すぎる対策としての選択肢

マットレスが硬すぎて寝心地が悪いと感じた場合、いくつかの対策があります。無理に買い替えずとも、自分の体に合うよう調整する方法があるため、まずはその選択肢を検討してみましょう。
多くの人が最初に試すのが、マットレスの上に敷く「トッパー」の使用です。特に低反発や中反発のタイプを選ぶことで、硬さが和らぎ、体へのフィット感が高まります。これにより、腰や肩の圧迫感を減らすことが可能です。
次に考えられるのは、マットレスの下に敷いているベッドフレームや床面との関係を見直すことです。スノコ状のフレームや直置きしている場合は、硬さがより強調されやすくなります。このとき、通気性を確保しつつ、クッション性のある下敷きを加えることで寝心地を調整できます。
どうしても改善しない場合は、販売店によっては返品・交換対応が可能な商品もあります。特にお試し期間が設定されているマットレスであれば、体への違和感を感じた段階で別の硬さへ変更できる可能性があります。
新しいマットレスは慣れるまでどのくらい?
新しいマットレスに完全に慣れるまでには、一般的に「2週間から1カ月程度」かかると言われています。この期間は、マットレス側が体になじむというよりも、体が今までの寝心地から新しい寝姿勢に順応するための時間です。
特に今まで柔らかいマットレスを使っていた人が硬めのタイプに変えた場合、最初は寝づらく感じることがあります。しかし、これは寝姿勢が理想的な形に近づいている可能性もあるため、すぐに不良品と判断するのは早計です。
また、最初の数日は筋肉や関節が違和感を覚えることもあります。これは自然な反応で、数日から数週間で軽減するケースがほとんどです。逆に1カ月以上経っても違和感が続くようであれば、そのマットレスが体に合っていない可能性も出てきます。
このように、購入後すぐに「合わない」と判断せず、まずは数週間は使ってみることが重要です。そのうえで、体への負担や不調があるようなら、トッパーの活用や返品制度の確認を考えると良いでしょう。
体が痛いと感じたらやるべきこと

朝起きたときや就寝中に体が痛いと感じる場合、まず取り組むべきなのは「原因の特定」と「寝具環境の見直し」です。痛みの場所や程度によっては、寝具が体に合っていない可能性が高いため、早めに対策することが大切です。
最初に確認すべきなのは、マットレスの状態です。へたりや偏りがないか、スプリングの感触が直接伝わってこないかをチェックしましょう。マットレスが古くなっていたり、硬すぎたり柔らかすぎたりすることで、寝姿勢が崩れ、結果として腰や肩、背中に痛みが生じることがあります。
次に、枕の高さや硬さも見直してください。合わない枕は首から背骨にかけて負担をかけるため、全身のコリや痛みにつながることがあります。枕を替えるだけで痛みが改善されるケースも珍しくありません。
それでも改善しない場合は、トッパーやマットレストッパーの追加も一つの方法です。既存の寝具の上に敷くことで体圧分散を助け、過度な沈み込みや突き上げを和らげます。
さらに、日常的な姿勢や運動不足も体の痛みに影響するため、ストレッチや軽い体操を取り入れるのも効果的です。就寝前後に体を軽く動かすだけでも、血流が良くなり、痛みを軽減できることがあります。
こうして寝具・姿勢・習慣を見直すことで、多くの「体が痛い」と感じる原因は改善に向かう可能性があります。必要であれば、専門の整形外科や睡眠外来に相談するのもよい選択です。
参考:腰痛を軽減させる寝方とは?腰痛の原因や腰痛への対処法を解説(アリナミン)
マットレスのバネが痛いと感じる原因と見直すべきポイント
- 肩や腰の痛みはマットレスの硬さや構造が合っていないサイン
- 体圧が分散されず一点に負担がかかることで痛みが起きる
- 硬すぎると肩やお尻が沈まず背骨のカーブが崩れる
- 柔らかすぎると腰が沈みすぎて腰痛の原因になる
- 適度な硬さと体に合った沈み込みが重要
- 寝返りのしづらさは血流悪化や痛みの原因になる
- 起床時に体がだるい・重いのはマットレスが合っていない可能性が高い
- 足のしびれや腕の圧迫感も寝具の影響が考えられる
- スプリングマットの寿命は7〜10年が目安
- スプリングが多いと体圧分散性が向上するが通気性が落ちる場合がある
- ニュートン数で寝心地を判断し体格に合う硬さを選ぶことが大切
- 裏返しや上下のローテーションでヘタリを防げる
- トッパーなどを使えば寝心地の調整が可能
- 新しいマットレスには2週間〜1ヶ月の慣れが必要
- 寝具の見直しと合わせて日常の姿勢やストレッチも取り入れるべき
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